(悪)夢ノート〜くどいほど自問自答してみる〜

完全に日記です。毎日の質を上げて行こうと検討しています。

ギルマスが辞めた(昔話)

あるオンラインゲームをしていた。(以下、オンゲー)オンゲーは初めてのプレイになり、作法もあまりわからない。オンゲーではよくあるのかわからないが、そこには「ギルド」なる組織的なものがあった。最初は皆ソロでゲームを始めるのだが、「ギルドに入るとゲーム内で使えるポイントを進呈します!」という運営からの告知があり、私はあるギルドに加入することになった。あまり選ばずにギルドを選んだ結果、そこは初心者が集まる「弱小ギルド」とだった。とはいえ、ギルド活動というものがわからない為、気ままに方々に攻撃をしたり、はじめての課金もしてみた。私と同じように「ポイント進呈」につられた初心者ばかりがこの「弱小ギルド」に加入してくる。いつの間にか私はギルド内で上位の強さになってしまった。このあたりで私もチャット機能を使い一言二言、意見をいう必要がでてきた。そんなある日、好戦的な課金メンバーが入ってきた。彼は「このギルドをもっと拡大し、強くなるぞ!そして、巨大ギルドに立ち向かう。」と主張し始めた。ギルドマスター(以下、ギルマス)は彼の押しに屈し、弱いギルドメンバー・放置されているメンバーを粛清した。さらに一か所に集まり、コロニーを形成する流れが生まれた。我々のギルドはコロニーを形成し、ものすごいスピードで強くなった。コロニー化のメリットは、皆で攻撃・防衛ができるということがったが、下手に集まると、反撃を恐れて相手が攻撃すらしてこない。つまり今まで「弱小ギルド」だったのが、コロニー化が進むにつれ、アンタッチャブルな存在、つまり「強いギルド」になってしまったのだ。すると他のギルドとの同盟だ友好等といった戦略的互恵関係が進むようになった。イザコザ程度では、メンバーが相手に攻撃目的で行軍するとギルマスに「攻撃止めるよう彼を説得をしてくれ。」と、トップtoトップの話が出てくるようになった。逆に敵から先制攻撃されても、ギルマス同士が話をつけてしまう。そして、いつしか我々のギルドは、相手を攻撃する際に「大義」というキーワードが必要になった。私がプレイしている限り「大義」を伴う争いはこのゲームに存在しなかった。逆にいうと、強くして戦う。ということを縛ると、ただの箱庭ゲームになってしまうのだ。一部のギルメンから「強くなったし攻撃がしたい」「平和過ぎてやることがない」という声が上がってきた。皆血に飢えていたのである。ギルド内上位ランカ―の私は、空気を読んでプレイヤーが飽きて辞めたような放置されているギルドを攻撃することにした。まぁ皆のガス抜き程度に考えていた。ギルメンの話を聞きながら、放置されているギルドをみつけ攻撃していただが、その中のある一つが放置されていなかった。結果、争いが勃発した。反撃を食らう私をみて、ギルメンたちは「上位ランカーが攻め込まれている!守るのだ!これが大義だ!」と喜んだ。攻められている私はギルメンたちと結託し、猛攻撃をしかけた。すると、なんと一撃で勝利したのだ。皆、争わず箱庭で強くなっていたのだ。その騒動に気付いたギルマスが、「平和的共存を唱えてきたのに、なんてことをしてくれたのだ・・・」と怒り嘆き、攻撃の首謀者である私とその参加メンバーを降格させ、責任を取る形で突如ギルマスを退任された。強くなったとは言え、ギルド活動初めての初心者ギルメンの皆は、ギルマスが辞めるという事実にしょんぼりし、ギルドは解散することとなった。その首謀者として私は糾弾され、皆がギルドを去るのを見送りながら、遂にギルドの最後の一人のメンバーとなった。

 

数か月後、ひとりっぽっちで回りを好き勝手攻撃する私をみて、元ギルメンの強者たちが帰ってきた。そしていつの間にかギルマスの私を中心に、少数精鋭の強いギルドに変貌した。さらに、なぜか少数精鋭を好む重課金ユーザーが集まり、廃人レベルの課金ユーザーの隠れ蓑的な使われ方をされ、超攻撃的ギルドに進化していくのであった。

 

オンゲーは、奥が深い。(この話には、まだ続きがある。)